人手が足りない病院が多いため、最近は看護師の福利厚生に重点を置くところが増えています。特に多くの人材が必要な都市部の病院では、看護師が働きやすい環境を整える取り組みに力を入れています。福利厚生を重視すると病院経営のコストは上がりますが、質の高い人材が集まれば患者さんの数は増え、病院の利益も最終的には上がることでしょう。

福利厚生の取り組みでまず目に付くのは、休日数です。休みが多いと肉体的な負担が少なくなり働きやすいため、その病院を希望する看護師の数も必然的に多くなります。具体的な目安は年間の休日が120日以上あることです。これを可能にするためには、連休や土日祝日などに休みを入れる必要があります。病院の性質上休みを多くできないところもありますが、その場合は働く人数を調整し、一人一人の看護師の休日を増やすように工夫します。
休みの数と関係が深いのが夜勤の数です。夜勤に入る回数には上限がありますが、あまりに多い場合には生活リズムも乱れがちになるため数を減らしたいを願う看護師も多い傾向にあります。その問題を解決させるために、常勤看護師の夜勤を減らし、夜勤専従の看護師を雇う病院が増えてきているようです。

家庭と仕事の両立ですが、ほとんどの看護師が悩む問題です。特に小さな子供がいたら、夜勤のある看護師の仕事をするのは難しい場合があります。この問題を解決するため、病院内に保育園を作るところが増えてきているようです。24時間開いている保育園を保有しているところもあり、夜勤をする看護師が安心して子どもを預けて自分の仕事に専念できる環境を整えています。